53歳の男性患者様。4年前から首の後ろ側に徐々に大きくなる皮下腫瘍ができ、当院を受診されました。
直径46mmまで大きくなっており、超音波検査の結果、典型的な粉瘤(アテローム)と診断しました。過去に炎症を起こして腫れたり(自壊)、切除したことはなく、超音波検査でも周囲組織との癒着が見られなかったため、小さな5mmのデルマパンチで皮膚に穴を開けて角質を取り除き、粉瘤の袋(被膜)を完全に摘出しました。
手術後の経過は良好で、半年後の超音波検査でも再発は見られませんでした。
「解説」
粉瘤は、皮膚の下に老廃物や角質が溜まってできる良性の腫瘍です。放置すると徐々に大きくなり、炎症を起こして痛みを伴うこともあります。
当院では、超音波検査で状態を詳しく確認し、適切な手術方法をご提案しています。今回の症例のように、早期に治療することで、傷跡も小さく、再発のリスクも低く抑えることが可能です。
術前
術前超音波画像
術中
術直後の超音波画像
術後半年後
術後半年後の超音波画像