予防接種

インフルエンザワクチンとは

毎年冬に大流行するインフルエンザ。インフルエンザは毎年12月~3月頃に流行し、人にとって大きな影響を与え重症化すると合併症を引き起こす怖い感染症です。
インフルエンザワクチンは発症を100%なくすことはできませんが、発症率を下げ、合併症を減らす有効性が証明されたワクチンです。現在ワクチン接種は任意で行うものですが、ワクチンを接種することで発症率を下げ、合併症を軽減させるために重要なワクチンだと言えます。
あすなろクリニックではそんなインフルエンザとインフルエンザワクチンについてご説明し注射を行っております。安心してご来院ください。

様々な種類のインフルエンザワクチン、ワクチンの種類とは

インフルエンザとはご存知の方も多いと思いますが、様々なタイプがあり流行するインフルエンザのタイプは毎年異なります。世界保健機関(WHO)が毎年世界での流行状況を見極め予測し、その予測から日本でもワクチンのタイプを指定されます。特に指定のない場合は、4価ワクチン1種類が摂取されます。(厚生労働省認定)

2018年度のワクチン4価

2015年から日本ではワクチンを接種したのに感染してしまった!というリスクが下がるようにA型(H1N1・H3N2)、B型(山形系統・ビクトリア系統)の4価ワクチンとなり、タイプが外れてもワクチンの効力が発揮されるワクチンとなっています。毎年流行するタイプが変わるインフルエンザですが、予測が外れてしまっても50~60%は予防効果があると報告されています。また、インフルエンザワクチンを接種したから感染してしまうということは起こりませんので、ご安心ください。多くの方が誤解していらっしゃるワクチン接種後に熱っぽくなる症状は免疫力が高く、元気がある証拠です。一晩安静になさっていただいたら症状は改善しますので、ご安心ください。

インフルエンザワクチンの効果について

インフルエンザワクチンの大前提として、インフルエンザワクチンは感染を防ぐものではなく、発症を抑えるものです。そもそもワクチンとは“感染”と“発症”を別で考える必要があり、ワクチンは接種してもウイルスが体に入り込むことを防ぐものではないのです。
ですが、インフルエンザワクチンはインフルエンザに対しての免疫力を上げるものであるため、インフルエンザに感染してしまったとしてもワクチンによって強化された免疫細胞がウイルスに対して効力を発揮してくれるため発症を抑える、または発症しても予防接種をしなかった場合よりも症状を軽減することができるのです。
そのため、免疫力の弱い小児や高齢者は特にインフルエンザによって重症化し合併症を起こしやすいため、インフルエンザワクチンの予防接種が必要と言えます。

特にインフルエンザワクチンを接種したほうが良い方

高齢者と高齢者の介護者

60~64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害を有する方と65歳以上の方は国の「定期接種」の対象になっています。
また高齢者の介護を行っている介護者の方も介護者が高齢者に対しインフルエンザを感染させてしまう可能性があるため、予防接種をお勧めします。

小児と小児の親御様

保育園や幼稚園、小学校など、小児は集団の中での生活時間が長いため、集団生活の中から感染してしまう可能性が多く、また小児と触れ合う時間の多い親御様も同時期に一緒に感染してしまうという状況にならないためにも予防接種をお勧めします。

医療・介護・教育・保育関係者

医療・介護関係者の方は特に免疫力の弱った方々と接する機会が多いため、予防接種を受けることが推奨されています。
また教員の方や保育士の方など集団で過ごす時間の多い方も集団感染を起こさないためにインフルエンザワクチンの接種がお勧めです。

効果的な接種方法と持続期間について

インフルエンザワクチンの効果的な接種方法は13歳以上の方は1回、13歳未満の方では2回の接種となっております。
お子様は免疫が未熟なため、一度のワクチン接種ではワクチンの効果が得られにくいため2回の接種となっておりますが、大人は免疫がつくられているため、1回の接種で問題ありません。
また、ワクチンによるインフルエンザの予防効果持続期間は個人差がありますが、ワクチン接種から2週間頃から5か月程度効果が持続するといわれています。
そのため、インフルエンザワクチン接種の適切なタイミングとしてはインフルエンザが流行する前の10月中に予防接種を行うとよいでしょう。

あすなろクリニックでのインフルエンザワクチン接種のご予約・接種対象者について

10月1日予約開始予定(ワクチンの入荷日が未定のため確定ではありません)
決まり次第お知らせ致します。

接種対象者 中学生以上の方
当院で接種できない方 予防接種当日の体温が37.5度以上の方、卵アレルギーの方

インフルエンザワクチン接種にかかる費用について

一般の方は4,200円(税込)となります。
下記から問診票を印刷し、ご自宅で問診票を記入してご持参いただいた方は4,000円(税込)となります。

費用について

  • 中学生以上の方 4,200円(税込)
    →問診票を記入してきた方は200円引きで4,000円(税込)
問診票はコピーして、ご家族・ご友人にお配りいただいても構いません。
  • 高崎市在住65才以上 1,500円

※65歳以上の方の問診票は高崎市の物を受付でご用意しております。
接種日より前に、受付にお越しいただければ、事前にお渡しいたします。

問診票について

問診票を下記にて印刷しお持ち下さい。

インフルエンザ問診票はこちら

問診票をあらかじめ印刷して、必要事項をご記入・ご持参いただいた方は200円引きとさせていただきます。ご持参いただくと手続きがスムーズになるだけでなく、大変効率よく接種できるためです。どなたかが印刷した問診票をコピーしていただければ何人でも割引いたします。
日付・サインは忘れずにご記入ください。
また、未成年の方は保護者のサインをお願いします。

上腕の外側に接種します。半袖のTシャツなどを着ていると接種の際に腕を出しやすくなります。女性はブラウス・カーディガンの下に、Tシャツなどを着ていると下着が露出する心配をせずに受けられます。

麻疹風疹とは

麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによっておこる感染症で、免疫を持たない人は非常に感染しやすく、ほぼ100%発症する病気です。
従来は子供がかかる病気と考えられていた麻疹ですが、現在は10代~20代の学生や50代以上の大人でも流行しており、子供だけがかかる病気ではなく、大人も感染する病気です。
風疹は、高い発熱を起こし、発疹とともにリンパ節腫脹などを引き起こすウイルス性の感染性発疹症です。
子供の場合は数日~1週間程度で治癒する比較的軽い症状の病気ですが、関節炎や血小板減少性紫斑病、脳炎なども合併して引き起こす可能性があり、大人になってから発症すると重症化するため大人はもちろん特に妊婦の方は流産や早産を引き起こす可能性があり、妊娠中は接種できないワクチンもあるため、注意が必要な病気です。

麻疹、風疹の主な症状

主な症状 発熱、せき、鼻水、目やに、発疹、リンパ節腫脹 など
合併症 気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎、関節痛、血小板減少性紫斑病 など
妊婦の方のリスク
(妊娠20週頃まで)
胎児の先天性風しん症候群
(胎児の目、耳、心臓などに病気を持つこと)

20代以上の風疹が大流行。特に女性は妊娠前にしっかりとワクチンで予防を

現在、風疹の流行が首都圏から全国に広がっており、その中でも20代以上の男性が風疹にかかりやすいと言われています。それは20代以上の男性がほとんどMR(麻疹風疹混合)ワクチンを受けていないからです。
MRワクチンを受けていない人や1回だけの接種の人では接種回数も不十分で、免疫力も弱くインフルエンザの5倍の感染力のある風疹には特に罹患しやすい状態と言えます。
一度麻疹にかかったことがある人が3回以上接種しても特に問題はありませんので、母子手帳を確認し2回接種歴がない時は早めに接種しましょう。

年齢別MR(麻疹・風疹混合)ワクチン接種推奨

  • 1991年以降の生まれの方(定期接種を2回行っている世代)
    母子手帳を確認し、2回の接種歴が確認できないときは早めに接種しましょう。
  • 1977~1990年生まれの方(定期接種が1回だった世代)
    麻疹、風疹にかかったことがなければ、2回目の接種が必要です。早めに接種しましょう。
  • 1997年以前の生まれの方(定期接種が行われていなかった世代。)
    確実に感染した経験があれば接種は必要ありませんが、感染したことの有無がわからなければ1回接種することを推奨いたします。

費用について

麻疹風疹混合ワクチン 11,000円(税込)

助成の対象となる方や申請期間などは高崎市へお問い合わせ下さい。

  • 高崎市のサイトはこちら

風しん抗体検査およびワクチン接種費用の助成について
男性の風しん対策事業について

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎は、日本人の死因のなかで第3位にあがる病気です。
また、亡くなる方の95%以上が65歳以上との発表が出されています。
65歳以上の方にとって、肺炎とは他人事ではない、軽視できない疾患なのです。

日本における主な死因

1位 悪性新生物(がん) 357,305人
2位 心疾患(心不全など) 194,926人
3位 肺炎 124,749人
4位 脳血管疾患(脳梗塞など) 123,867人
肺炎による死亡者のうち65歳以上の割合

肺炎の症状は、風邪の症状に似ています

風邪の症状と似ていますが、肺炎とは細菌やウイルスなどが肺に入り込んで起こる肺の炎症です。

  • 熱が下がらない
  • 痰を伴う咳が続く
  • 息苦しく、胸に痛みがある など

人により症状は違いますが分かりやすいのが特徴です。
また普段は元気でも、持病の悪化・疲れ・ちょっとした体調の変化(風邪っぽい等)など、からだの抵抗力が弱まったときなどに感染を起こしやすいと言われています。

  • からだの抵抗力(免疫力)が弱まる風邪・インフルエンザ・歳をとって体力が衰える・疾患がある方(糖尿病・呼吸器や心臓疾患など)
  • 殺菌、ウイルス等に感染しやすくなる肺炎の原因となる細菌やウイルスは、人のからだや日常生活の中でも存在しています。
  • 殺菌が灰に入り込む細菌・ウイルスが肺に入り込み症状を起こします。最も多い原因菌として『肺炎球菌』があげられます。
  • 肺炎を起こす

予防が出来る肺炎は、予防接種で防ぎましょう

原因としてあげられる細菌・ウイルスには様々ありますが、最も多いものは「肺炎球菌」です。
当院では原因菌である「肺炎球菌ワクチン」の予防接種が受けられます。
日常の感染予防とともに予防接種を受け、感染防止・炎症の重症化を防ぎましょう。

日常の感染予防

  • うがい
  • 手洗い
  • マスクの着用
  • 予防接種 等
グラフ

費用について

助成の対象となる方や申請期間などは高崎市へお問い合わせ下さい。

  • 高崎市のサイトはこちら

高齢者の肺炎球菌(定期接種)

子宮頸がんワクチンについて

すべての女性に知ってほしい。子宮頸がんは「予防」ができる病気です。

「子宮頸がん」は予防できる

*女性の約80%が一生に一度は感染

子宮頸がんは他のがんと異なり、原因やがんになる過程がほぼ解明されています。
多くの場合が“ヒトパピローマウイルス(HPV)”というウイルスが原因と考えられており、この発がん性HPVは、皮膚と皮膚(粘膜)の接触・性交渉により感染します。

*正しい知識と定期検診で早期発見を

ほぼ100%がこのウイルス感染が原因であるということ
性行為のあるすべての女性に可能性があるということ、とてもありふれたウイルスだと明らかになっているため、正しい知識と定期的な検診を受けることで早期発見・早期治療ができるのです。

あすなろクリニックの予防接種

子宮頸がんは、女性の命はもちろんのこと、将来の妊娠や出産の可能性まで奪ってしまう人生に大きな影響を及ぼす病気です。

定期検診〈年に1度〉

あすなろクリニックでは、この発がん性ウイルスの感染を防ぐワクチン“ガーダシル”を、予防ワクチンとして接種しております。中学生以上の女性にワクチンを接種することで、子宮頸がんの罹患率を低下させることが期待されます。高崎市では、ガーダシル接種は小学6年生〜高校1年生に該当する年齢の方に初回及び2・3回が公費負担で接種可能です。

費用について

助成の対象となる方や申請期間などは高崎市へお問い合わせ下さい。

  • 高崎市のサイトはこちら

予防接種

予防接種の副作用について

ワクチン接種後に血管迷走神経反射による失神が現れることがあるので、接種後30分程度は、体重を預けられるような場所でなるべく立ち上がることを避けて待機していただきます。

また、移動の際には保護者等が付き添うようにしてください。
子宮頸がんワクチンは、通常の注射(皮下注射)と変わり、肩近くの筋肉注射になります。
接種者の大半が思春期の女子であり、まだ痛みへの恐怖も強いことから、痛みのショックを受け、自律神経のバランスが崩れることが原因と言われています。

「子宮頸がんについてもっと知りたい」という方は、ガーダシル公式サイトもご参考下さい。

ガーダシルの詳細はこちら

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症は2023年5月8日より5類へ移行しました。

日常生活に制限の多かった新型コロナウイルス感染症。コロナワクチン接種者およびコロナ感染者が一定数に達し、社会全体として新型コロナウイルス感染症に対して免疫をもち、爆発的に流行する危険性が低下しました。また、予防法や治療法がある程度確立したことから、国は感染症対策の行動制限を緩和することを決定しました。それに伴い、マスクの着用義務がなくなり、個人の判断にまかされることになりました。
しかし、コロナウイルス自体の毒性が減少しているわけではありません。新型コロナ感染症に罹患すると、重症の肺炎、心筋炎で死亡する危険性が高いだけでなく、回復しても、常に頭の中に霧がかかるように物が考えられなくなるブレインフォグや、食べ物のにおいや味がわからない味覚嗅覚障害、常に疲れがとれない慢性疲労症候群など社会生活に重大な支障がでる合併症が発生します。
このような社会生活を営むことが困難になる障害がでる危険性は、インフルエンザウイルスやライノウイルス、RSウイルスなどによる感染と比較しても、きわめて高いのが現状です。
ワクチン接種は感染予防効果だけでなく、重症化予防効果もあります。新型コロナウイルスは今でも健康被害の高いウイルスです。ご自分の健康を守るため、さらに周りの方や社会生活を守るためにも、今後も一定の間隔でのワクチン接種をお薦めします。

2024年4月1日より、新型コロナウイルスワクチン接種、新型コロナウイルスに対する薬剤は公費支援がなくなります。新型コロナウイルスに対する薬剤は3割負担で約3万円になります。コロナワクチン接種に関する費用は4月以降に確定します。

住所 〒370-3521 高崎市棟高町1675-550
電話 027-372-8060
診療科目 内科(消化器内科・呼吸器内科・心療内科)・総合診療科・皮膚科・外科
診療時間
8:30~12:30
15:00~18:30

14:00~17:00
休診日:木曜・日曜・祝日

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