患者様は32歳男性です。5年前に左下腿に徐々に大きくなる皮下腫瘍を自覚され、当院を受診されました。
触診では直径52mmの柔らかい皮下腫瘍を認め、超音波検査で典型的な粉瘤と診断しました。腫瘍径が50mmを超えていたため、くりぬき法での切除は困難と判断し、超音波ガイド下に局所麻酔を用いた被膜剥離術を選択しました。小切開を置き、角質を除去した後、粉瘤の被膜を完全に切除しました。
術後の組織欠損が大きかったため、1日のみペンローズドレーンを挿入しました。術後の経過は良好で、半年後には創部に軽度の陥凹変形を認めますが、きれいに治癒しております。
術前

術前超音波検査①

術前超音波検査②

術前超音波検査③

術中1

術中2

術直後

術直後超音波検査

術後1日

術後4日

術後1週間

術後半年

術後半年後超音波検査



 

 



